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特進クラス向け講演会③

7/4(火)の放課後に、新潟県食品研究センター主任研究員で技術士(生物工学部門)の小林和也様から「理系人材のなり方・研究のはじめ方」というテーマで講演をしていただきました。1学年主任のご兄弟という縁で、今回の講師を引き受けてくださいました。
1学年は、「総合的な探究の時間」で仮説検証型の探究に取り組んでおり、大学での研究活動につなげられるような探究学習を目指しています。そこで、実際に研究職に従事している方の話を聞くことで、研究活動の具体を知ってもらうことを目的として開催しました。
新潟県の機関で働く研究職として、日々の実験や県内企業への支援業務を業務とし、それ以外にも学会発表や学会誌への論文投稿を行っているそうです。研究職の魅力の一つが、開発した技術や製品、投稿した論文には永遠に自分の名前が残ることだそうです。現在進行形で企業と協力して製品化を進めている商品についても紹介されていました。自分が開発に携わった商品がスーパーなどで販売されるってかっこいいですね!さらに、理系の大学進学や、大学院生の研究生活、理系の就職についても具体的な情報提供をしていただきました。
また、研究のはじめ方として、研究の動機と着眼点や先行研究の調査方法、「問題」と「課題」の区別など、今後生徒が進めていく探究のヒントになることをお話しいただきました。国内では、すでに学会のジュニア部門で研究発表発表している高校生もいるそうですので、チャレンジする新津高校生がぜひ出てきてほしいですね!
最後に、小林さんは情報収集の重要性を強調されていました。大学の選び方、大学院(研究室)の選び方、就職先の選び方など、これから高校生は大事な選択を迫られていきます。そこで情報収集を怠ると後悔するだけでなく、大学(大学院)の中退リスクも高まってしまうそうです。特に、今回の講演では理系の大学や大学院のしくみや学び(研究)についての話でした。理系人材の育成が社会から要請されている状況です。今後も、授業にとどまらず、校外のさまざまな方と連携して魅力的な地域人材の育成に取り組んでいきます。

県内企業からの相談の事例について説明してもらっています。
研究は独りよがりで自己満足なものではダメで、論理性・合理性が大切だそうです。