特進クラス向け講演会④
9月18日(水)の放課後に、新潟県知事政策局地域政策課地域づくり支援班主査の品田優一様からご講演いただきました。
品田さんは、有名大手民間企業の営業や企画職としていくつかの都県で勤務した後に、Uターンで新潟県庁のキャリア採用枠で入庁されました。現代は、「大学卒業後は民間就職or公務員採用」といった従来の職業観が崩れ、雇用の流動化が進んでいく時代となっています。生徒たち自身の将来のキャリア形成のあり方について考えるきっかけづくりとして、今回の講演を企画しました。
講演では、民間企業時代や新潟県庁入庁後の業務について具体的にお話しいただき、生徒たちにとって「名前は聞いたことはあるけど、具体的には知らない仕事」である営業や企画、公務員の業務の一端を知ることができました。また、品田さんは働きながら大学院にも通ってMBA(経営学修士)を取得するなど、今なお積極的に学び、挑戦されています。
講演の中では、「計画された偶発性理論」についてのお話が非常に印象的でした。「予期せぬ出来事がキャリアの機会に結びつく」という考え方で、予測しにくい将来に対して、ただ偶然を待つのではなく、主体性を持って行動していくことの大切であるということを意味します。まさに、品田さんご自身が仕事をはじめとしたさまざまな場面で当事者意識を持って行動してきたことで、道を切り拓いてこられたのだと感じました。セレンディピティ(思いもよらなかった偶然がもたらす幸運)という言葉がありますが、もしかすると幸運とは偶然ではなくて自分自身の努力や熱意によって必然的にもたらされるものかもしれませんね。
3年間の高校生活の中でも、生徒たちはたくさんの予想できない出来事にたくさん出くわします。その出来事を漫然と受容したり、受け流したり、面倒くさがって避けたりするだけではもったいないですね。自分の人生に大きな影響を与えるきっかけになるかもしれません。生徒たちが何事にも当事者意識を持って、新しいことにどんどんチャレンジしていける環境づくりをしていきたいと、品田さんのお話を聞いてこちらも身の引き締まる思いとなりました。
お忙しい中、大変ありがとうございました!